5.特別養護老人ホーム

健康な方の老人ホーム 有料老人ホームの条件



ご存知のように現在の日本社会は著しく高齢化が進み、高齢者の介護、社会参加、保険等実に様々な問題を抱えています。現在まだ若い人たちにとっては、こうした高齢者に関する問題は他人事に聞こえるかもしれません。ですが現在の高齢者が置かれている境遇やそれを取り巻く問題などは、将来の私たちがやがて通る道でもあります。いまのうちにこうした高齢者問題を知っておいても損することはありません。ここでは皆さんと一緒に高齢者をとりまく環境、及びその問題点について考えていきたいと思います。
現在の日本には老人ホーム、或いは老人介護施設など、高齢者に関する施設が非常にたくさんあります。これら老人ホームや介護施設にも実にいろいろな種類があります。私たちにとって一番身近で、よく見かける施設が有料老人ホームでしょう。ですが当然ながら老人ホームや老人介護施設はこれだけに止まりません。ここでは数ある老人ホームの種類の一つとして特別養護老人ホームについて紹介したいと思います。
この特別養護老人ホームに関しては、皆さんも多くがその名前を耳にしたことがあるかと思います。特別養護老人ホームにはどういった人が入居し、どういったサービスが行われているのか、皆さんはご存知ですか。特別養護老人ホームの入居者は身体上、或いは場合によっては精神上に著しい障害があり、介護保険制度によって介護の必要がある「要介護」の判定を受けた人となります。特別養護老人ホームは老人福祉法で規定された老人福祉施設の中の一つです。特別養護老人ホームと呼ぶと長いので、略して特養と呼ばれることもあります。特別養護老人ホームの入居者に関して私達にとってわかりやすい言葉を使って説明するなら、常時介護が必要な所謂寝たきり老人、それに認知症が進んだ高齢者の入所が多くなっています。

この特別養護老人ホームに入所することを考えている場合、当然気になるのは入所に掛かる経費に関してでしょう。その経費に関しては介護保険による「介護福祉施設サービス費」の利用者負担分の他、食費や居住費等の自己負担分があります。ここで大きく変わってくるのは居住費で、この居住費に関しては例えば施設がユニットケアの導入をしているか否か、或いは入所者の居住スペースが個室であるかまたは相部屋であるかによって、費用が異なってきます。また現在特別養護老人ホームへの需要は非常に大きくなっており、特に都市部においてはそれが深刻な状況で、特別養護老人ホームによっては満室の施設も多くなっています。そうした特別養護老人ホームでは入所期限を定められることも多くなっているようです。また特別養護老人ホームへの入所は、多くは高齢者の家族に希望によるものです。ですが特別養護老人ホームにはこれとは別の入所形態が存在します。老人福祉法によれば、特別養護老人ホームの場合は他の高齢者施設とは異なり、市町村長の権限による『措置』という行政処分による入所が存在します。皆さんの多くがこのような入所形態をご存じないでしょうが、これは当該の高齢者が何らかの虐待等を受けたりして、緊急避難的に特別養護老人ホームに入所をしなければならなくなったとき、こうした措置が行われるようになっているのです。

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